夕去りの茶事 少徳庵にて

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残暑厳しい晩夏の夕刻 那須高原に有る少徳庵にて 夕去りの茶事が有りました
4客の今回茶事には 兄弟子が御詰めをして頂いた為に 自分は3客に入りました
故に 非常に冷静に流れを拝見する事が出来て勉強に成りました

日暮れの近い5時に寄り付きにて 白湯を頂ました 少徳庵での茶事で
一つの楽しみが 寄り付きに掛かる日本画です 席主のご主人様が
日本画のコレクターと言う恵まれた環境でして 毎回期待が膨らみます

夏季の庵は初めてで 開け放たれた座敷の床に青色の軸が掛けて有りました
早く床の間に対峙したい心を沈めて 身支度を整えます

そして順に床を拝見すると それは正に五浦海岸からの眺めです
切り立った岸壁には見事な松と 飛び出た岩礁の先に2羽の海鵜が居ます
うねりの有る青の色が 体にスーッと清涼感を伝える絵です

只ならぬ雰囲気をかもし出す絵の左下には 大観の文字、、、、、!!!!!
そうです 横山大観画伯の絵です 何時も最初から気が引き締まります

順に煙草盆を拝見し腰掛に進みます 夕立も程よく涼を提供して頂き
何とも言えないタイミングでの席入りです

足元を照らす道行灯と 手燭のろうそくが幽玄の時に誘います
その和ろうそくで眺める 床 道具 そして茶室自体がタイムカプセルに成った様で
四人の客を乗せて 安土か江戸時代に来てしまったかの様な不思議な感覚です

その演出の重要な役目が明かりです 和ろうそくの揺らぎは 近年の電気では
趣も雰囲気も全てが違います 時空を旅するそんな素敵な一時でした

夕去りの茶事では有りますが 夜咄(よばなし)のようそうも有り
文句の無い会席料理に心もお腹も満たされ 全てにおいて満腹の一席でした
酷暑の夏の良い思い出に成りました 御連客に加えて頂きました事に感謝します
そして ご亭主様の心遣いに感謝!感謝! ありがとう御座いました。

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