炉開きの季節

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11月に成ると 茶室の設えが冬支度に衣替えをします
畳の上に有った 炭火が畳の下に下りて来ます

半年ごとの入れ替えですが 気温が下がるこの時期 お茶も
火が恋しく温かい物がご馳走に成るのですね

道場の我々のクラスの炉開きは 明日の8日でご亭主は後輩で
自分が正客(上座に座る客)を勤めます 順番ですが 高い席は
どうにも居心地が悪く 似合わない感じです

いつものメンバーと顔を合わせるのですが 稽古のときとは違った
空気が漂い 独特の緊張感と凛とした雰囲気は嫌いではありません
亭主の緊張が 同席の方々に伝わり同じ空気を感じます

火の場所が変るだけでどれだけ変るの? と思われますが
使う道具や炭まで全てがサイズから形や色合いなど大きく変化し
とても新鮮な感覚なのです 毎年のことながら不思議です

そして今回の炉開きは お茶人としてとても記念に成る日です
許状を頂くのと同時に 利休さんの一文字を頂く宗名を頂けるのです
茶道に修道し先ず目指した場所にどうにか辿りついたと言う事で
今後なお一層 精進せねば成りません 喜びと共にとても重いこと
そのことは後日お話します。
posted by 喜多 at 12:00Comment(0)お茶

国際茶道文化協会のお茶会 三菱開東閣 釣月庵にて

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品川駅から五反田に向かう御殿山の下に有る 旧岩崎弥太郎邸 開東閣が有ります
昔から気に成る建物でして 大使館? 此処は何? と思っていました

一般に公開されて無い為に殆ど知らない建物です 三菱の会員さま専用の施設だそうで
会議やパーティーその他に会員様の利用のみだとかで ネット社会の今でも様子が解らない

そんな場所で師匠がお茶会の依頼を受けてお手伝いをする事に成りました
その主催が国際茶道文化協会様でして こちらはwebでも紹介されてました 
(1)“茶の湯インターナショナル”開東閣茶会
期 日 平成29年5月16日(火)
場 所 品川・開東閣
茶 席 薄茶席(釣月庵)一席、立礼席 一席
参加者数 300名(在日大使館関係者等外国人招待者約50名を含む)

この場所での写真は撮れますが 公開禁止でして写真をお見せ出来ないのが
残念ですので 模型だけなら良いのかな? 
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この建物は 鹿鳴館を建てた建築家の設計 イギリスの建築家ジョサイア・コンドルです
当事の華やかな洋館を彷彿させます

全体的にグレーの石張りの重厚な洋館で 周りの庭の広さに驚きます
その中に バラ園や藤棚 そして珍しい松科の種類がとても多く
見たことの無い植物も沢山有りました 何処かの教授も視察に来るとか?

そして今回は様々な方々にお手伝いを頂きまして この釣月庵を何回か
利用された方々の経験で大勢のお客様をスムースに流れ 滞り無く良かったですね

会員制の施設と言う事も有り VIP様のご案内は気を使いましたが
会員ファーストの条件が有りましたので 他のお客様にも理解を頂
誠に感謝で御座います

開東閣に興味のある方は 手持ちの写真などお見せすることは出来ますので
どうぞ遊びに来て下さい。

今回お手伝い頂きました方々に 御礼を申しあげます ありがとう御座いました。

茶の湯 お湯を沸かすと言う事

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夜咄(よばなし)お茶事の一つで日暮れに行う お茶事の一つですが
通常の昼食時間に行う正午の茶事が基本ですが それを行う時間が 
夜に成ると言うだけです 自分も初心者のときは 何の話をするのか?
興味が有りましたが 話はしませんでした(笑

夜の長い時期に行う事が多いお茶事ですから 気温も寒い時期に成ります
来て頂くお客様には 特に温かいお茶を差し上げたいと言うのが亭主のおもいです

水は沸点が100℃とか言う事ではなく 温かいとは気持ちの加味された持て成しで
エアコンのスイッチを入れるとか ストーブに火を点けるとかでも良いのですが
持て成すと気持ちを表現することは 非常に難しいのですが 色々な気配りをする事

そしてお客さんはご亭主の心入れを感じる事 其々が理解出来ると良い席に成ります
茶道だけでは無いと思いますが 相互理解が慣用と言う事ですね

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茶の湯では今でも炭で湯を沸かします そしてその炭の具合が非常に難しいのですね
早く炭が燃えすぎたり 逆に遅くてお湯が沸かないとか 
炭は事前に 寸法にカットしますが炭一本を切るにも時間をかけてゆっくり引きます
そして引いた粉が炭について パチパチと跳ねると着物や畳を焦がしますので

引いた粉を炭から洗い落とします 水を含ませるので乾燥させます その乾燥具合を
季節に合わせて上手にする事で お客様のタイミングに合わせる事が出来るのですが
多くの経験をしなければ上手く行きません

冬の時期は 炉の火が何よりの持て成しです お客様に食事を出す前に炭を入れます
食事をしながら 徐々に湯の沸くのを見て頂き温かさも伝われば良いのですね

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沢山の手順を重ねて お湯が出来るのです ティファールで沸かしたお湯も
茶釜で沸かしたお湯も一緒かもしれませんが 気心を感じる方にはお湯が
違って感じるかもしれません

茶の道に長く携わると言う事は そんなお湯がとても美味しく感じる為の
処方箋なのかも、、、 美味しいお湯がわかる様に成りたいものです

PS
 科学技術が進歩し 何でも便利に成る世の中ですが 時間短縮で
 消えて行く物も沢山有ります 時間を費やしても良い事
 忙しい日常ですからこそ ゆっくりとした時間を求めるのかも知れません。

新年初釜式 

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自宅を新築するに当たり 茶室を造るのが目的で 茶道に入ったのが13年前
元々興味はありましたが 何処に入って良いのか難しいですよね
知人の神職の方の紹介で 齋藤先生の道場に通い始めましたが

毎年、毎年 奥の深さに自身を表現する茶室を造る事が中々出来ません
しかし 他の方を表現することは出来る事を気付かされたのが澤先生の
茶室に携わった時の事でした

先生に色々と教えて頂きながら 手探りで造った茶室建築も8年前の事で
翌年の初釜にお邪魔してから今年で9回目の初釜にご招待頂きました
他の社中の初釜に参加出来るのも非常に勉強に成るのと 自信で手掛けた
茶室で頂く一服のお茶の深い味わいは何とも言えません
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そして 花より団子的にも 写真は豪華な八寸(酒のつまみ)ですが
正月飾りでは伊勢えびや稲穂のしあわびその他で床を飾りますが
この八寸は飾りだけでは無く頂く事が主体のめでたい つまみです

同席させて頂いた お客様がたとの楽しいお話などもご馳走でした
酉年と言うことも有り 各所に多くの鶴が舞う道具組にも楽しみの
ポイントが盛り沢山な初釜でした

わび茶の流れが利休居士から現在に流れる裏千家茶道ですが
全てが渋いだけでは無く お祝いの席では華やいだ席の設えで
年末の詫びた時期とはガラリと変る様子もとても新鮮で楽しいものです

日頃の生活にも 少しでもエッセンスを取り込んで行きたいものです。
何時に成ったら 自身の茶室が持てる様に成るのか、、、

大人の遊び? おとなの時間

友人からお茶の誘いを頂きました
蛍を見ると言う野点の席と言うのですが
同席の3名と路地へと足を進めます

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梅雨の時期 夕刻というのに湿気も無く気持ち良い気候の中
どのような志向か 先の見えない道を程なく行くと
道の先に 茶席が見えました  一同 感動の瞬間です

その光景を写真でお見せしても 1/100も伝わらないでしょうね
ですので その光景は想像にお任せしますが

野点の茶席と言うには 余りにも立派過ぎてこの写真から野点席を想像出来ないでしょうね!
それが
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この席を作る為にどれだけ ご亭主が準備に時間を費やしたか? 
各所に持て成しの心満載で 感動しない筈が有りませんでした
心のこもった持て成しの席 そこで過ごす時間は至福のとき

この時期 奇跡的に過ごし易く 蚊も居ない 虫も居ない
人工的な音が聞こえない 鳥のさえずりそして湯の沸く音
持て成しの膳を頂きながら移ろう景色 伝わらないのが残念です

大人の遊びの理由
常識をわきまえた お茶のルールを理解して 互いに思いやる心
その接点が 「茶席」 唯一無二の 一時の限定なもの
その道に修道して 同じ道を歩む同士だから得られる境地なのかも知れない
それが 大人のパラダイスなのかも知れません

お茶の道を歩んだ年月分 感動が増すような気もします
勿論 最初の頃は其れなりに喜びも有りましたが 
年月を重ねると 色々な物が見え出して更に味が濃い感じとでも言うか
おなじ食事でも それを頂くのが誰と? どんな場所? 器は? そして気候は?
それにより味が変るのと少し似てるかもしれません 

そして夕闇に包まれる頃に 林の中に沢山の 小さな明かりが点灯!
主役の登場!  久し振りに観た蛍でした

最後に 余韻を楽しみながらの帰り道  ご亭主様にはお疲れ様でした
そして また宜しく御願いします。

茶道裏千家道場 初釜

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2016年初釜式が 昨日華やかに開かれました
今年はキッズクラスの生徒さんとお母さま方がお越しに成り
新年をお祝いするに相応しい 初釜式に成りました

今年も先生が濃茶を練られ 師匠の所作を拝見する良い機会です
今年もお詰め(末席)に座りましたが 開運くじで16人の残りでしたが
一等商品の茶碗を頂きました 誠に有り難い事です

3等までですので3\16と言う事ですが 今まで中々良い確率で
頂いております 社中の物が頂くよりもお客様に引いていただくと
喜んで頂けるのですが 残り物に福が有りました

今年で12回の初釜に成りますが 白みそ仕立ての丸もちお雑煮を頂き
京都の風の料理にも慣れました 昨年は五郎丸さんの人気で有名に成った
ルーティーンの儀式と同じ様に 今では正月に無くては成らない物に成りました。
posted by 喜多 at 09:48Comment(0)お茶

風炉の名残と炉開きの季節

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木枯らしが吹き 秋の深まりと冬支度の季節ですが
茶の湯の世界では 炉を開き 新しいお茶の口切の茶事が開かれます

昨日も知人が月釜の手伝いと言う事で 陣中見舞いに出かけました
今月で風炉も見納めです 畳の真ん中に置く中置で締めくくりです

稽古場も来週は炉開きのお茶事が有り季節の変化を物凄く感じます
着物を着て行う茶の湯は気温が下がった寒い時期がトップシーズンではと
思うのですが 夏は夏の良さがあると言いますが 個人的に落ち着いた
どっしりしたお茶は 寒い時期にこそ趣があると感じます

春から夏は 気持ちが浮ついてどうにも落ち着かないのですが どっしりと
構えて事に当たる より思考が深くなる此れからの季節は何とも良いのです

そして火が恋しい時期に 赤々と大きな炭が燃える様子を見ていると
心が落ち着くのですね、直火を見る機会の少ない昨今ですから余計に
感じるのかも知れませんね。
posted by 喜多 at 11:03Comment(0)お茶

組み立て式茶室

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先日日本橋高島屋で組み立ての お茶室を見て来ました

数年前から自分も組み立て式の茶室を作りたく あれこれ考えて居ましたが
今回見学した物は 自分の考えている物よりも随分立派な物でした

柱も太くて天井も高く骨格が現在のサイズを流用してるのか 骨太な感じで
イメージしていた物とは違いましたが 参考には成りました

自分もそうでしたが 茶室と言うと2畳とか3畳の小さな茶室を想像すると
思いますが 4,5畳を堺に 小さな部屋(小間)大きな部屋(広間)と
大きく分かれます

小さな部屋は侘びた道具と決まりが有り 広間で使うバリエーションとは
可也範囲が狭く 色々な取り合わせが出来ない為に 1間しか無いお茶の
先生の殆どは 広間です 大は小を兼ねる典型的な事でしょうか?

また小さな茶室に憧れてましたが 小さな詫びた茶室が似合うのは熟練者ですね

秀吉の有名な黄金の茶室も実は組み立て式で持ち歩きが出来たそうですし
多くの名茶室は色々な場所を転々としてオーナーが変わっていったとか?

昔は城も再利用が当たり前で 江戸城も家康、秀忠、家光までの3代で其々
3回も立て直したとか  ですから小さな茶室など移築や組み立てなど
造作の無い事のようでした 昔は釘や金物は使って無いので何回も移築し
その後が残る事も味で良しと言う事だそうです


さて自分が考えてる茶室は 亭主がお茶を点てる場所とお茶を出す場所は畳で
お客様は 椅子に座る事が出来ると言う物で連休に作図をしようと考えてます
文章だけでは 解り難いので早く現物を作ってみたいものです。
posted by 喜多 at 09:15Comment(0)お茶

友人の家で お茶会に参加しました その家が凄いのです。

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友人の親が裏千家の教室をしてると言う話は 随分前に聞いたのですが
月に一度オープン参加可能なお茶会を開催してると言うので 先日出掛けました

当の友人は お茶には全く関心が無く 抹茶を飲んだ記憶も無いと言うので
一緒に茶席に誘い一緒にお茶を頂きました お弟子さん達は友人が子供の
頃から通うベテランが多く 皆に声を掛けられて恐縮していました

お母上は 昭和25年に江戸千家に弟子入りして 嫁ぎ先の家で裏千家に入り
今日に至って居ると言う 大大ベテラン先生です お茶会はお母上の知人の先生も
釜を掛けていて 炭手前から詠いまで有る本格的なお茶会でしてひな祭りと吊釜の
設えが華やいで良かったし お客様も沢山お見えでした

その主催されてるお宅の玄関?が 写真の旧家です 敷地がどの位有るのか
城下町の市街地に徒歩で行ける立地で 途方も無い規模のお屋敷でした
迎えてくれた先生も 息子がお茶席に入るとは思って居なかったらしく
驚いても喜んでいた様です 

そして友人も雰囲気が気に入った様で 次回も一緒に行きましょうと言う事で
茶道に興味が涌いた事が何よりの親孝行では無いでしょうか?

それにしても立派なお屋敷でした 何でも映画の撮影に良く使われるそうです。
posted by 喜多 at 12:27Comment(0)お茶

今日庵 初釜 雪の兜門

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茶の湯に係わりの有る方は 1月は各所で開かれる初釜式に
お出掛けに成る事でしょう

年の初めに初めて釜を掛けると言う意味の 初釜式 初釜茶会など
おめでたい道具組をして お客様を迎えます
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床には 長い柳の枝が天井から床まで飾られるのが恒例です
宗家の 初座には 表千家 武者小路千家の家元が参加されるそうです

そして連客にはそうそうたる方々が並ぶとか? 御偉い方々はその他
多くの茶席を何日も廻るのでしょうね 

我が先生の初釜に自分が参加して今年で11回目に成りましたが 
初めて参加した初釜がとても 印象的で今でも鮮明に覚えています 
経験の無い者には全ての物が 珍しく美しく綺麗で日本人のDNAに
染入る感じが今でも忘れられませんね

あれから 毎年新たな気持ちで望んでは居ますが 驚きと言う部分は
薄れてきましたが 回を重ねると 最初の頃とはまた違う感覚が有り
自分をリセットする事と 経験者にはまた違う楽しみが有るのだと
最近感じまして 自身が経験した気持ちを出来るだけ多くの
方にも経験して欲しいと思うように成りました

しかし自分で主催できる 技量も道具も無いのが残念ですが これから
精進を重ねて 何時の日か席を設けたいと考えて居ますが 
何時に成る事でしょうか(笑
posted by 喜多 at 09:02Comment(0)お茶